「完璧スタート」はないという話

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「レベルが100になったらあそこに行こう!」

そんな風に考えた経験はないだろうか?

いきなり何だと思われるかもしれないが、もしこういった思考をお持ちなのであれば、意識して少しずつ捨てていった方がいい。

この思考は行動を硬直させ、いつまで経ってもその場から離れられないからだ。

RPGのゲームをプレイしたことがある方ならわかるかと思うが、主人公はレベル1からスタートする。

旅の途中、敵を倒して「経験値」を獲得し、自分のレベルをあげていく。

目的は魔王を倒す、囚われの仲間を救い出す、世界に平和をもたらすなど様々だが、旅の途中で色々な街や人との出会いが待っている。

こんなイメージを持って冒頭の文章を思い返してもらいたい。

自分が今いる街から次の街に行く必要がある。

この時、レベルを100まであげて次の街に行くことは可能なのだろうか?

理論的には可能かもしれない。

だがそれは途方もない作業であり、先に進んでより強い相手からより高い経験値を得てレベルを上げた方がよほど効率的と言える。

これを現実世界に置き換えて表現するなら、今の会社から次の会社に行く、いわば転職の状況に例えられる。

転職者のレベルが今いくつかは(ゲームと違って)わからない。

しかし、多くの人は「転職先で必要とされるスキルは持ってないから、今の場所で勉強してある程度完璧にしてから転職しよう」と考えがちだ。

これはまさに、今いる場所でレベルを100にあげようとする行為と同じと言える。

気持ちはメチャクチャわかる。

何を隠そう、私自身にもそういった時期があったからだ。完璧主義の人ほど、こういった傾向は強いようにも思える。

ここで一つ、私が新卒で働いていた頃のエピソードを少しだけ紹介させて頂きたい。

当時、私は自署内の新しいプロジェクトに興味を持っていた。しかし、プロジェクトでは英語のスキルやその他専門的な知識が要求されていたため、私は大いにためらった。

「今の自分のレベルだと足りないかもしれない。もう少し勉強してから参加しよう」

きっとそんな風に心に思っていたことだろう。

このことを先輩に話したところ、こう言われたのが印象的だった。

「そうなんだ。いつになったら尾内くんは自分に満足できるんだろうね?」

この言葉にハッとした。

まさに当時の私は自分を完璧に仕上げてから挑戦しようと思っていたのだ。

その言葉を受けてすぐにエントリーしたが、残念ながらそのプロジェクトには参加できなかった。ただ、それ以上に大切なものを得られたと実感している。

今振り返っても恥ずかしさが残るエピソードだが、完璧主義の傾向があった当時の私は「今いる場所でレベルを100まであげようとしていた」と言える。

言い換えれば「完璧スタート」を求めていた。


完璧さは自信をくれるしチャレンジしても怖くない

完璧なスキルがあればすべて思い通りに進められる


きっとこういう効果が得られて、自分を安心させてくれるものが「完璧」という存在なのだろう。

ただその「完璧」というものは存在しない。

ゲームであれば「レベル100」にすれば完璧と言えるだろうが、現実世界ではレベル上限は∞(無限)だ。

たとえ完璧さがあったとしても、誰もがチャレンジする時に恐怖心を抱くし、すべて思い通りに事を運ぶことなんて出来ない。

完璧は自分を安心させてくれるかもしれないが、それは虚像なのだ。

人によってはすぐに完璧さを手放せないかもしれない。

すぐに行動を起こせと伝えたいわけでもない。

ただ少しずつでいいから、意識を変えてみて欲しい。自分を楽にするためにも。

冒頭の「レベル100」という完璧スタートを求めてしまっているなら、「レベル80」や「レベル60」くらいまで引き下げる意識をしてみて欲しい。

次の街にいる人とのかけがえのない出会いや経験は、早く行動を起こした人だけに訪れるはずだから。

編集後記

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。冒頭からゲーム的な要素を盛り込んでしまい申し訳ありませんでしたが、わかりやすい表現を探っていたらこうなりました。

「新しい場所に進みたいけど、なんだか不安を感じる。だから今の環境で安心できるまで自分を高めよう。」

これが今いる場所でレベルを100まで上げようとする「完璧スタート」のお話でした。

完璧さを否定するつもりはありません。僕だって完璧になれるものなら完璧でありたいと思っています(笑)

ただ時間が有限である以上、それは難しいですし、何より先に進めなくなってしまいます。

恐くても、今のレベルでいいから先に進んでいこうと自分に言い聞かせるようにしています。

冒頭の言葉をアレンジしてまとめるならば

「レベル1でもいいからあそこに行こう!」

これがエッセンスになるかなと思います。

この記事が、少しでも先に進む勇気を持てるキッカケになれば幸いです。

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