自分の外側には何もないよという話

「この世で理解することが最も難しいものは何?」

そう聞かれたら読者の方はなんと答えるだろうか。

私が考え得る中で最も難しいもの、それは「自分自身」だ。

人は誰もが「自分」を理解できていない。

理解できている人もいるが、意外と少ないのが現実だ。

よくよく考えてみれば、自分のことなのに理解するのが難しいなんて、不思議な話のように思える。

他人からの相談に対しては「こうした方がいい」「それはやめた方がいい」と助言することができるのに、自分からの相談に対しては「どうすればいいのだろう」と悩み続ける人が多いことからも、その難しさがうかがえる。

これは「客観視レベル」が異なることに起因しているのだろう。

他人のことになれば、相手を引いて観察することが出来るので「客観視レベルは高い」状態だ。

対して自分のことになると、自分の意識は自分と融合してしまっているため、引いてみる感覚が働きにくく「客観視レベルは低い」状態となる。

そのためか、就職活動でよくある「あなたを一言で表すとどんな人ですか?」といった類の質問にもなかなか答えることが出来ない。自分を客観的に見る意識や経験が乏しくなりがちだからだ。

だいぶ話を脱線させるが、私はこの「あなたを一言で表すと?」系の質問はあまり好きではない。新卒の若い方であったとしても、20年の人生を一言で凝縮させるなんてムリがある。物事の本質を要約して伝える力はもちろん大切なのだが、それを実践出来ていない大人たちが多いにも関わらず、就活生に求めるのは違和感しかない構図だ。

朝すれ違ってもあいさつしないような人に「朝はしっかりあいさつしなさい!」と言われる感じだろうか。いや、会議で発言することが大事と言いつつも、当の本人は終始無言と言った感じが近いかもしれない。

なので勇気のある就活生は「最後に質問はありますか?」と聞かれた時に「御社のビジネスを一言で表すとどうなりますか?」と聞いてみて欲しい。責任は取らないが。

話を元に戻そう。

自分を客観視することは難しいために、自分自身を理解するのも難しいという話をしてきた。

自分を理解しようとしてか、次に人々が起こすのが「外側に答えを探しに行く」という行動だ。

「自分のことはよくわかっていないけど、きっと外の世界に何かある!」といったインセンティブが働きやすいのだと思う。外の世界に触れることによって、自分の好きなことを知り、自分が求めているものを発見できるケースも当然ある。

そういった意味では「外側への答え探し」を否定する気はまったくない。

ずっと家にひきこもっているような人であれば、むしろ外側にある世界を知り、刺激を受け、自分の可能性を切り開くキッカケを作っていった方がいいとも言える。

ここで私が警笛を鳴らしたいのが、「常に」外側を求めているようなタイプの人だ。

ある程度外の世界を知った段階に来たら、自分自身と向き合い、自分を客観視することが必要となる。

結局何が得意で、それを活かせる環境はどこかを考え、あとは行動して己を磨くのが理想と言える。

ただ「自己分析」とも言える、この段階を面倒くさいと感じて飛ばすのはナンセンスだ。

常に外側を求めていては、見る世界は広がるかもしれないが、自分の軸が見つからない。

片っ端から自分に合うパーツをはめて、サイズが合わないから交換する

こんなことを繰り返さなければならない。

ある程度の経験をしてきたら、本当の自分は何者なのかを考えていく必要がある。

何をしたいかもいいが、どうありたいかを探っていく。

そういった観点からも、コーチをつけて二人三脚で話し合うプロセスはとても大切な時間と言える。

結局、答えは「自分の外側」ではなく「自分の内側」にあるのだ。

編集後記

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。「自分を知る」というのは本当に難しいものです。わかっていたようで実はわかっていなかったということもよくあります。

今回は「自分の外側には何もない」というタイトルにしていますが、自分を知るためには「外側」の世界もある程度知っておく必要があります。その上で、自分を客観視して「Being(ありたい姿)」を描いていくことが求められます。

人によって段階は異なりますが、20代の頃までは「外側」の世界を探りまくってもいいと思います。そして「頑張り過ぎて疲れたな」「本当はどうしたいんだろう」そういった想いが芽生えた段階で自己分析をしていくことが大切だと思います。僕で良ければいつでもお話聞くので、お気軽にご相談ください。

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休日も平日も成長のチャンスという話

「休日は追い付くチャンス。平日は追い抜くチャンス」

こんな話をどこかで耳にした記憶がある。

誰かの名言なのか、自分がかつて関わってきた人の迷言なのかも覚えていない。

この言葉を見て思い返すのは、20代の自分。

自分語りをする場所ではないのでさらっと書くが、ただただ躍起になっていた。

必死になっていた時期と解釈すれば聞こえはいいが、ムキになっていた時期と解釈すれば「お?」となる。

自分の場合、きっと「後者」のパターンに陥っていたはずだ。

公認会計士試験に合格するために、自分との闘いと言い聞かせながらも周りに負けじとしていた。

念願の会計士になり社会人となってからは、「期待の新人」とか「仕事ができるやつ」と思われたくて、必要と思えるスキルは片っ端から身に付けた。当時のことを思い返しながら書いているが、恥ずかしいと心が泣いている。

常に現実と理想のギャップ、スゴい人と自分のギャップに悩みながら、海外へも挑戦した。

そんな20代だった。

ここで冒頭の話につながる。

20代の頃の自分にとっては 「休日は追い付くチャンス。平日は追い抜くチャンス」 という言葉がすべてだったように思える。

休日になればみんな遊んだりして休む。その間に自分を磨けばライバルに追いつける。

平日はみんな仕事したり勉強しているので、いかに夜遅くまで頑張れるかが勝負の分かれ目になる。

おそらく、こんな風に思っていた。

今思えばツッコミどころがあり過ぎる情けない20代だったが、悲観はしていない。

身体も壊さず健康でいられたこと、環境にも恵まれたことにただただ感謝している。

あやうく話を終わりにしそうになったが、ここで終えたら公式LINEのお友達にもブロックされてしまっていたかもしれない。そもそもこの記事、誰かに読んでもらえているのだろうか…

今回の記事で伝えたいことはただ一つ

『成長するチャンスは常に転がっている』ということ

自分の場合は、無意識的に誰かと比べ「平日は○○、休日は○○」だからこうしようと考えていた。

そもそもの話になるが、誰かと比べて自分の成長戦略を考えるのはやめよう

人には人のペースがあるのだから。

憧れや嫉妬を抱く相手と比べてしまうのは、きっと向上心の表れだ。それには拍手を送りたい。

ただそこに至るまでのプロセスを無視しているのは危険とも言える。

先日、LinkedInで「毎朝3時に起きて活動してます!ドヤッ」という人がいたが、憧れを感じていきなりその人のマネをしようものなら、その日は脳が使い物にならないだろう。

何事も軌跡の上に成り立っているのだから、結果や見えているものだけで判断するのはやめよう。なんと言われるかわからないが、そう20代の自分に声を大にして伝えたい。

そしてもう一つ。

曜日感覚や曜日が持っている色合い(特徴や雰囲気)を意識するのはいいことだと思う。

自分もいまだに金曜日の夜や土曜日の朝は好きだし、サラリーマンでもないのに日曜日の夜はサザエさん症候群を感じることもある。どうでもいいが、日曜18時半からの枠がちびまる子ちゃんだったら、ちびまる子ちゃん症候群になっていたのだろうか…

話を進めると、曜日意識もいいが、時間関係なく成長のチャンスは自分で見い出すことができる。

自分にしか成長のチャンスを作り出すことはできない。そう言い換えることもできる。

休むときはしっかり休み、エネルギーが溜まったらまた活動する。

自分が持てる時間の中で、成長につながる時間の意識を持つ。

緊急性の高いことばかりに注力するのではなく、重要性の高い将来投資につなげる。

それが大切なのだ。

「休日は追い付くチャンス。平日は追い抜くチャンス」

この言葉ではじめた投稿だったが、自分流にアレンジを加えてみようと思う。

「毎日が成長するチャンス。マイペースでいいから過去の自分を超えていけ」

アレンジし過ぎた感はあるが、こういったことをお伝えしたかった。

編集後記

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

本記事が自社メディアとして執筆する一発目の記事でした。マーケティングという観点から言えば、SEOを意識したじっくり長めの記事執筆が望ましいようですが、活字離れや動画マーケティングが主流になりつつあるご時世を踏まえ、気軽に読めて学べるような長さと構成にしてみました。

読者の方に、少しでも気付きやキッカケがうまれるように、定期的に執筆していきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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ブログ記事では口調が偉そうに見えたかもしれませんが、文章のリズムが取りやすいのでそうしているだけです。自分でいうことではありませんが、話し言葉はもっと落ち着いています。笑

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