「虚像」を選ぶリスクの話

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「虚像」とは何だろうか?

私が愛用する辞書を引いてみると、こう説明されている。

実際とは異なる、見せかけの姿

明鏡国語辞典より引用

今日はこの「虚像」について記事を書いていきたいと思う。

「ありのままの自分」でいることは自分らしい人生を送るための必須条件だ。

にもかかわらず、ありのままの自分を表現することは簡単なようで難しい。

ありのままの自分を「実像」としたら、その姿でいられる時間は1日あたりどのくらいだろうか?

人によっては、環境に応じて自分を変える「虚像」で1日を過ごす方が長いのではないだろうか?

もし「自分ひとり」だけで生きているなら、虚像になることはおそらくないだろう。

自分以外の「相手」がいて、コミュニケーションや協力をしないと生きていけないために「実像」と「虚像」の間で揺れ動くのではないかと思う。

誰に対しても実像、いわゆる「自分の素」を見せた方がいいというわけではない。

相手との信頼関係レベルに応じて自分の素を見せていけばいい。

時間や回数を重ねても「信頼できない」「好きになれない」相手であるならば、あえて虚像を選んだ方が自分のマインドのためにも良い。

ただそういった例外ケースを除いては、虚像でいることは選ばない方がいい。絶対に。

虚像を演じ続けていると、自分を失くしてしまうからだ。

私もかつて「虚像」を選んでいる時期があった。

「20代のうちに海外で働きたい」との想いを胸に、中国上海で働いていた時だ。

右も左もわからず飛び込んだ世界だったのだが、前任者が思いのほか早く退職してしまい、自分がすべてを引き継ぐことになった。

押し寄せる大量の荒波に飲み込まれないように取った手段が「虚像」だった。前任者のような言動を真似することで、既存顧客を離さないように、新規顧客をつかまえられるように、社内スタッフに嫌われないようにしていたように思える。

それを続けていた結果、自分を見失った。

必死だったとも言えるが、日本に帰って来て「本当の自分」を探すのにかなり時間がかかった。

一時的に虚像でいることはさほど影響はないかもしれない。

ただそれを何回も繰り返していると、慢性的になってしまい、かつての私のように心が苦しくなってくる。

その場限りであったとしても、虚像ではなく「ありのままの自分」でいる心がけをしたい。

人気ドラマで映画化もされた「きのう何食べた?」という作品の中でこんなシーンがある。

主人公の史朗と賢二はゲイのカップルなのだが、ある日史郎の両親から「正月に恋人を連れてきなさい」と言われる。

人当たりも良く感受性豊かな賢二はその話を聞いて感涙するのだが、ヒゲを剃るかどうかでひどく悩む。

ゲイカップルに対する理解は一般的に進んでいないのだから、その場しのぎでもヒゲを剃り、少しでもご両親に対する印象は良くした方がいいと助言する人の意見と、そんな所で小細工するよりもありのままでいた方がいいと助言する人の意見の間で賢二は揺れていた。

史朗が「そのままでいいよ」と伝えることで、結局ヒゲは剃らずにご両親に会いに行くことになる。

このエピソード内で助言していた二人の意見が興味深い。

どちらかが間違っているわけではないが、虚像ではなく「ありのまま」でいた方がいいと助言する意見に私は賛成だ。

賢二の立場に立てば、その選択を取ることによる「痛み」や「ためらい」もあっただろうが、相手にどう思われるかよりも、自分はこういう人間だと主張できる道を選んだ勇気に拍手を送りたい。

「違う自分を演じたい」

そう思うことは誰にだってあるとは思う。

自分が意図的に虚像を選ぶことは「戦略的な選択」と言える。

その一方で、相手にどう思われたいかで虚像を選ぶことは「自分を失くす選択」とも言える。

ケースバイケースと言えばそれまでだが、可能な限り、ありのままの自分でいたいものだ。

自分を失ってしまった方は、いつでも気軽に相談して欲しい。

編集後記

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。今回は「虚像とありのままの自分」をテーマに書いてみました。途中エピソードとして紹介した「きのう何食べた?」をNetflixで見返していた時にふと思い立ったのがキッカケでした。

ありのままの自分でいたいと思っても、なかなか出来ることではないと僕は思っています。かつての自分のように、周りの目や評価を気にする傾向が強ければなおさらです。

ですが、そんな時こそ勇気を出して「ありのままの自分」をさらけ出してみましょう。

100人いれば、1人だけであってもそんな自分を好きになってくれる人は絶対にいます。100人全員に好かれようとしても八方美人になり、自分を見失うだけです。

「ありのままの自分でいられているか?」考えてみたいものですね。

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