「え?自分勝手はダメってことでしょ?そんなのわかってるよ」
そんな声が聞こえてきそうなタイトルをつけてしまった。
「利己心」「自分勝手」
こういった言葉は自分には関係ないと思われる方がほとんどだと思う。
だが意図的にではなくとも、無意識的に同じようなことをしてしまっている人はいる。
この記事を書いている私も例外ではない。
だから自戒の念も込めて、書いておこうと思う。
自分本位で相手とコミュニケーションを取っていないか
知らず知らずのうちに、自分本位な期待を相手に投げかけていないか
そんなことを再確認するキッカケとして一読いただければ嬉しい。とっても。
人は誰しも自分勝手と言うつもりはないが、少なくとも「自分の目線」を中心として相手とコミュニケーションを取る生き物である。
自分を中心として当たり前だし、自分の見えている世界でしか物事を語れないのも当たり前だ。
ただ、それゆえに相手を置き去りにしてしまうこともある。
「○○って知ってるよね?」
こんな会話が生まれる場面は危険だ。
仕事の上司と部下の関係のように、知っていて当たり前のこと、期待を込めて知っておいて欲しい時によく見かける。
部下が知っていれば何も問題ないが、知らなければ相手を置き去りにしてしまう。
みんなが「いや、知らないです」と言えればいいが、空気超重視型社会の日本でそれが出来る人は今も少数派だろう。
相手の目線をくみ取ったコミュニケーションが出来れば、パワハラなんて言葉すら存在しないはずだ。
自分が相手に抱く期待を伝えることも育成の場面においては重要だと思う。
ただ、行き過ぎてしまうと自分の理想を振りかざし、相手の自由や意志を奪っていることにもなりかねないので注意したい。
結局相手の心の中は見えないので、丁寧なコミュニケーションを心掛けていたとしても、往々にして何かしらの「ズレ」が生じることは十分にあり得る。
人材育成に限った話ではないが、それほどまでにコミュニケーションは難しい。
解決策を明確に示すことはできないが、一つだけ言えることがある。
それは「相手とのコミュニケーションの中で、自分本位になっていないか?」と自問することが何よりも大切になるということだ。
相手が実際に何を思い、何を考えているかなんてわからない。
それでも、同じ土俵に立っているのか、地図を広げて同じ目的地を共有出来ているのかを確認する努力は、積極的にした方がいいと思っている。
意識的な話だが、こういった確認が取れるようになるだけで、相手は孤独な状態から解放される。
「ここに向かって一緒に進んでいけばいいのか」
そんな想いを持ってもらえば、コミュニケーションもしやすくなるし、お互いのパフォーマンスも向上していく。
「言葉にしなくてもわかってもらえるだろう」というのは、ただの怠慢だ。
立場にもよるが、リーダーなら相手としっかり向き合い地図を共有すべきだし、家族や恋人などのパートナーが相手でも、相手と同じ景色を見ているかは確認した方が良い。
無意識的な言動で相手を傷つけていないか。
悪い習慣やクセになっていないか。
今一度、考えてみたい。
編集後記
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
今回は利己心がもたらす影響をコミュニケーションの面からとらえて記事にしてみました。
別に利己心という言葉を使う必要もなかったのですが、無意識的な言動が結局は利己的な行為と同じと思われるケースは少なくないと感じ、こんなタイトルになりました。
「無意識」というのは結構こわいもので、意図しない形で相手に伝わってしまうことがあります。
相手に期待しているからこそ、自分本位になってしまうこともあります。
自分本位すべてが悪いという話でもありませんが、自分を客観視する手段として「自分本位になっていないか?」「相手と同じ地図を共有しているか?」といった自問をたまにはしてみてください。
特に相手との関係がうまくいっていない場合には、何かしらの見直しが必要です。
いつでも誰とでも、お互い気持ちのいいコミュニケーションを取れるようにしたいものですね。
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また定期的に投稿していきたいと思うので、別の記事でお目にかかれることを楽しみにしています。