思考を横切る「アイツ」の話

アイツって誰だよと突っ込まれそうなタイトルだが、名前はわからない。

それは頭の中にいて、ふとした時に表れる。

人によって出てくる頻度も姿や形もきっと違う。

アイツだとこの先話しにくいので、この記事では「思考の誘惑」と表現してみる。

怪しげなお菓子の商品にありそうなネーミングとなってしまったが、存在していたら教えて欲しい。

今日のテーマはこの「思考の誘惑」についてだ。

とある作業をしている時、頭の中で「何か」が気になり、作業を中断して「何か」を確認する作業をした経験はないだろうか?例えば、プレゼン用の資料を作成しているのに、ふと「メール」のことが気になり、プレゼン資料の作成を中断してメールチェックを始めてしまう。

あるいは、これからある作業に取りかかろうとしていた矢先、頭の中で「何か」が気になり、そっちを優先してしまった経験はないだろうか?例えば、今から本を読もうとしていたのに、数時間前にSNSで投稿した内容へのリアクションが気になり、本はそっちのけでSNSを開いてしまう。

いずれのケースでも「急に頭の中に浮かんできて作業を邪魔しようと誘惑してくるもの」

それが思考の誘惑だ。

思考の誘惑は個人差あるだろうが、おそらく誰にでもある。

アニメに出てくる仙人でさえも煩悩まみれなのだから、思考の誘惑はそれだけ身近な存在なはずだ。

今回の記事で一番伝えたいことは「思考の誘惑に気付こう」という点だ。

思考の誘惑を完全に消すことはおそらく出来ない。が、存在に気付くだけでも価値がある。

思考の誘惑に気付かないと、本来注力すべきだった作業を中断させてしまい、生産性が圧倒的に下がることになるからだ。文章を書いている途中でSNSなど見てたら、どれだけ機会コストが発生するだろうか。文章を再度書くためにエンジンを温める必要も出てくる。

私たち人間の時間は有限なのだから、エンジンを温め直している時間などない。

そういった観点からも、マルチタスクは弊害でしかないと言える。

思考の誘惑を完全に消すことは出来ないと伝えたが、工夫はできる。

私の例で恐縮だが、一番効果があるのはスマホの通知をすべてオフにすることだ。PCでもポップアップ通知などはすべてブロックし、「思考の誘惑」が訪れるキッカケを物理的に排除する。

実際に頭の中に「やあ」と言わんばかりに思考の誘惑が訪れたら、それを認識することだ。

この存在を認識しているだけで、生産性を落とさないようにする意識が働くからだ。

もし頭の中に「思考の誘惑」たちが住みついているのなら、一度瞑想でもして振り払おう。

そして、自分が持っている時間の大切さを再認識し「思考の誘惑」の存在を意識してみよう。

少しずつでも生産性が改善・向上すれば、それだけ人生のクオリティが改善・向上することにもつながる。

「思考の誘惑」にとらわれずにこの記事を書き終えた自分をほめつつ、終わろうと思う。

編集後記

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。今回は「生産性」を向上させることを目的に「思考の誘惑」について取り上げてみました。この言葉自体は造語なのですが、もっといい表現や正式名称がございましたらぜひ教えてください(笑)

タイトルも「思考を遮る」「脳裏をよぎる」といった方が日本語としては正しいかと思いましたが、急に猛スピードで現れるイメージから「横切る」とさせて頂きました。

現代社会では情報量がえげつないことになっています。日々それを浴びている僕らには、ふとした時にその情報を思い返してしまうリスクが付いて回ります。何がリスクかは本記事を読んで頂いた方にはおわかりかと思いますが、時間を奪われるリスクです。

他人からの誘いと違い、自分の頭の中で直接誘いかけてくるので厄介ですが、自分の思考パターンを知る上でも「思考の誘惑」は役立てることが出来ます。少しでも生産性をあげたいと考えている方は、毎日意識的にアイツが出てきていないかチェックしてみてください。

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